農家さんが休める体制がスタート!!
発足式
2022年3月22日 東串良町保健センターにて、「肉用牛定休型ヘルパー組合」発足式が執り行われました。
(宮原町長と稲村組合長)
(農林水産課 松倉氏)
ヘルパー組合とは??
生き物が相手の為、「一日休む」ことは中々難しいのが現状です。
その為、農家さんが休む事ができるように、代理で一日牛の世話をしますよ!というものです。組合には登録している農家11名と地域おこし協力隊・作業を担当してくれる、福祉事業者で構成されております。 世話とは、餌やり・牛舎清掃が主になり、牛の体調に変化がないか?観察することも必要となります。牛への愛情が、農家さん毎に、それぞれ違うため、牛の世話を始める時間、餌のやり方などが同じではないのです。いきなり「皆さん同じやりかた、同じ時間にスタートにかえていきましょう」とは難しいのですが、多少なりとも、今後の仕事の改善は、必要になってくることでしょう。
組合で何がかわる?
今後、代わりの人間がきて、世話をすることが完全にできるようになれば、農家さんも、一日牛の事を忘れて、旅行をする事や、趣味を楽しむなど一般の人が当たり前にできている事をして過ごすことができるようになります。
また、「畜産業は休みなく辛い」というイメージを払拭できることで、後継者が増える可能性もでてきます。畜産業では高齢化が進み、後継者不足が問題となっています。そこの問題解決のためにも、ヘルパー組合が必要となってきます。
(稲村組合長から餌やりの説明をうける 福祉事業者 代表:永野氏)
農福連携
全国的に見ても畜産業における、農福連携というのは少数のようです。理由としては、大型動物を扱う際のリスクや防疫上の観点からも制約が大きいと考えられていたようです。しかしながら、園芸セラピーと同様に動物を育てることが障がい者にもたらす療育面の効用も期待されているようです。
ヘルパー組合設立することにより、畜産業の後継者育成・労力軽減・障碍者への仕事提供・アニマルセラピーなど、両者にとって期待できる効果は多いようです。今後は対応しながら、やり方を試行錯誤していくことが必要ですが、畜産業の「ヘルパー組合」のモデルとなれるよう継続を目指していきます。