都市部から移住したコーディネーターが考える 地方の生活自由度
今の暮らしで、あなたが感じている一番の魅力はなんでしょう?
生まれも育ちも都市部で数年前に地方移住した私が感じる、都市部の最大の魅力は、便利さです。
・お店、施設 数も種類もいっぱいある。営業時間も長め。
・電車、バス 数も種類もいっぱいある。いざとなればタクシーも。
・イベント 数も種類も(以下略)
仕事や学校帰りにどこかに立ち寄って買い物をするのもデパート、ショッピングモール、セレクトショップ…と気分に合わせて選べますし、休日に遊びにでかけるのも多種多彩。
何をするにしても選択肢がとても多いのが、都市部の特徴だと思います。
地方はその逆。基本、選択肢は少ないです。では、そんな地方に移住するメリット、魅力はなんでしょうか。
私見では、地方ならではの3つの「生活自由度の高さ」があると実感しています。
この記事は鹿児島県東串良町から移住コーディネーターが、個人の実感と経験を元にお届けします。
1. 移動時間とその内容
自宅から出かけるのも帰ってくるのも、移動が必要です。
また便利であればあるほど人口は集中し、渋滞や混雑が発生する傾向にあります。
都市部のある休日の例
・渋滞や混雑を回避するため朝早くに起きて出かける。
・到着した目的地は混雑しているので、状況に合わせて時間の使い方を考えて動く。自由に遊んだり、静かにその空間を楽しめるとは限らない。
・帰りは渋滞か混雑。行きよりも時間と体力を使って帰り着く。
というのは、都市生活のあるあるではないでしょうか。
一方、地方はマイカー移動が基本ですが人口が少ないので都市部のような大渋滞や混雑は起こりにくく、スイスイと移動できる印象です。まちには電車がない代わり、満員電車も存在しません。
ある休日の、町内の交差点。空が広くて開放感があります。
2. 自分空間の広さ
さきほどお話したように、地方は人口が少ないのでたどり着いた目的地も都市部に比べると人が少ないです。
せっかくやって来た素敵な景色や遊べる空間なので、ゆったりのびのびとしたいですよね。
一例ですが、まちのキャンプ場「ふれあいの森」は、無料・フリーサイトでオートキャンプができます。
都市部のキャンプ場とは違い、自分の時間と空間が楽しめると思います。
円山公園管理センター「MARUMARINE(マルマリン)」
TEL:0994-35-1881(09:00-18:00)
3. やりたいことができる環境
「地域おこし協力隊が本音で編集した 鹿児島県東串良町移住ガイドブック」より、移住者の声をご紹介します。
ローカルに暮らす、良いところ
「都会のマンション暮らしでは、上下左右全部に人がいて、自分のやりたいと思ったことを日常の中で実現するのが困難でした。たとえば、内装の壁を塗ったり、外で焼き肉や七輪を使ったり、植物を植えたり、小屋を建てたり、大きな音で音楽を流したり、といったことが自宅や近所では不可能でした。今は都会よりも色んなことが実現できる、みんながやりたがっていることがローカルでは出来る、と感じています」
都市部は本当に便利です。でも、人それぞれの「やりたいこと」も実現可能とは限りません。
私の場合だと、都市に暮らしていた時にはかなわなかった
「満員電車のない毎日、短い通勤時間、広い空、一軒家の住まい、自宅の庭から流れ星が(時にはロケットも)見える、喧騒を離れた静かな生活」
の全部が、このまちに来たことで手に入りました。
地方という場を考えたときに「都市部にあるものが、ない」不便な場所だという見方もできますが、逆に「都市部にもないものが、ある」場所だということも言えると思います。
移住を考える人に
「ローカルで暮らすということは良いことも悪いこともあるんだと思いますが、都会よりも色んなことが実現できるような環境の中で、誰にも干渉されず出来ることが、いっぱいあると思います」
さいごに
水田に映り込む空。帰宅途中に楽しめるウユニ塩湖気分。
都市部と地方、どちらにもプラスとマイナスがあって「こっちの方が絶対素晴らしい」とは言い切れません。
でも自分にとっての、今の生活よりも楽しく豊かに暮らせる毎日は、なんとなくイメージできるのではないでしょうか。
毎日の暮らしの中で大事にしたいことはなんだろう。
どんな暮らしが自分に合っているのだろう。
何を大切にしてどこでどんな暮らしをするのか。
そんな「これからの暮らしを考える」ための手助けとして、ぜひ移住相談をご利用していただければと思います。
興味を持たれた方は、ぜひ(↓)。
まずはリラックスして、理想の暮らしをイメージしてみてください。
あなたは移住したら何をしてみたいですか?