見出し画像

鹿児島県東串良町にUターン移住して、創業した花屋さんの話。[田中幸積さん@花屋 幸積]

こんにちは。移住支援コーディネーターです。

「まち」という言葉を思い浮かべる時、何かとても抽象的な大きな概念のように感じてしまいます。
ですが、よくよく考えて見ると「ひと」の集合体がまちだという当たり前のことに気がつきます。

その地域に住む人をはじめ、仕事や学校などで通ってくる人、遊びに来る人、旅行者、帰省者…….関わり方やその時間は様々ですが、それがまちになるのだと思います。

今回は、一昨年東串良町にUターン移住し、花屋「幸積」を開業した田中幸積さんにインタビューしました。

(この記事は、広報東くしら(令和3年2月号)の記事を、note掲載にあたり加筆・編集したものです)



俣瀬橋またせばし程近くの花屋、幸積こうせつ

ふるさと納税の返礼品をはじめ、町の物産館や郵便局などに卸す花を仕立てる田中さんの花のアトリエです。

画像1


◆生まれ育ったふるさとでの起業

「デザイン関連の仕事をしていたのですが、当時参加していたボランティアの慰問で涙を流しながら喜んでもらえたのが衝撃的で。
 人と人とがつながる仕事をしたい、という気持ちが芽生え始めたのが花屋に転職したきっかけでした。相手の事を思い考えて作ったものが喜ばれるのが嬉しくて。
 一昨年、この町に戻り、独立・起業しました」


◆地域への思い

「大隅半島は農業が盛んだから、それを知って欲しい、PRしたいという思いが以前からあって。そのきっかけの一つになればと季節の花と旬の野菜を融合した『花菜手(かなで)』というアレンジメントをつくっています。
 人の手で育てられた花と野菜にまた手を加えて、生産者さんが愛情込めて育てた思いが、手から手へ、人から人へと伝わって行けばと思います」

開店記念に贈られた『花菜手(かなで)』



◆町出身者に向けた新しいこころみ

「コロナのことなどもあって、東串良町になかなか帰れなくてご先祖さまのお墓参りができない方のために代行サービスを始めました。
 ご提供できるのは東串良町内に限りますが、ご本人さまに成り代わって、心を込めてお参りさせていただければと思います」



主役ではないけれど、そこにあることで全体が調和するカスミソウが好きだと語る田中さん。そのまなざしからは主役となる花と人とが調和する暮らしを作ろうとしているように感じられました。

画像2



◆幸積(こうせつ)
東串良町川西2779‐1
・Instagram 
 @happy.kousetsu

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!