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東串良町に移住者が作った新しい醤油と空間が誕生した話。[村山立樹さん@山中醬油]

こんにちは。移住支援コーディネーターです。

黒豚、黒牛、黒糖……など、かごしまの伝統食品には黒い見た目のものが多いのですが、その中のひとつが醤油です。

江戸末期には海外へ輸出したという経歴もあり、味噌同様、大豆と麦の旨みが生きたまろやかな味が特徴です。
○参照:かごしまの食ウェブサイト「どんどん鹿児島」(https://www.kagoshima-shoku.com/item/2358

今回は、一昨年東串良町にJターン移住、デザイナーで、醸造会社を立ち上げた村山立樹さんにインタビューしました。

(この記事は、広報東くしら(令和3年3月号)の記事を、note掲載にあたり加筆・編集したものです)


創造と文化、支える人たちへ

「誰もやったことのない、新しいことや文化を生み出すために考えることは、すごくエネルギーが必要で。それに没頭するために周りの方々が支えてくれたおかげで、今までやってこれたと思います。

 そんな、周囲の人達への感謝の気持ちがずっとあって。地元の文化って何だろう、そこに携われたら幸せだろうし、いろんな人に支えてもらった分、何かできないかと思ったんです」

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村山立樹さん 山中醬油/村山デザイン代表


町内の大きな倉庫を改修

村山さんの新しい挑戦は、岩弘地区にたたずむ大きな倉庫の改修からはじまりました。

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ひとつひとつ自分たちの手で、何もなかった倉庫に壁を立ち上げ、大きな窓が入り、階段を設置し、新しい空間と醤油蔵を仕上げていきます。

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壁を塗る村山さん


そして、リノベーションを終えたこの場所が、村山さんの新たなフィールドです。

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醤油だけでなく、古道具やキッチン雑貨なども並んでいて、醤油にも店舗にも、ひとり一人の想いやこだわりがたくさん込められています。


伝統の味の継承と、未来

「大隅に戻って来てから、都会で働いていた時には生まれない交流もあって。たとえば、仕事で個人のおばあちゃんのお宅に訪問して、そのまま話をしたりするのも、とても新鮮で。

 どんな時代でも、最新のものが積み重なって伝統になりますし、今残っているのは良いものだと思うんです。だから、これからも在った方が絶対に良いと思う喜んでもらえるものをつくりたいです」

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そんな想いを語る村山さんが新たにつくり上げた、だし醬油には、枕崎産のかつお、志布志湾で獲れたいりこ、大崎町産のしいたけなど、地元食材が多く使われていて、地元かごしまへの想いを感じました。


今回取材に訪れた醸造蔵は直売所としてだけでなく、ライブラリーカフェとしての開設も予定されています。

東串良町の新たな場として、今後の展開が楽しみです。 

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山中醤油
鹿児島県東串良町岩弘33‐1
@yamanaka_soysauce

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